政局 political condition 2003 9 5
今の政局を見ると、
さすがに、「いつまで遊んでいるのか」と言いたくなる。
国民が不景気で苦しんでいるのに、
相変わらず、椅子取りゲームに熱中している。
政策論争しているのならともかく、
単純な椅子取りゲームをしている。
しかも、この椅子取りゲームには、
何の政策立案能力もない者が、何人も参加して、
ゲームに熱中している。
これでは、官僚が、国民を勘違いしてしまう。
こんな無能の政治家を選んでいるのだから、
その国民も無能に違いない。
そう官僚は思ってしまう。
しかし、総裁選で、誰が選ばれても、前途多難である。
今の内閣は、改革と言うが、改革の実行能力がない。
国鉄改革に比べれば、道路にしろ、郵政にしろ、小さな改革である。
その小さな改革が、何年経ってもできない。
さらに、この小さな改革すら、
自分の利権がなくなっては困ると、必死に阻止する政治家たちがいる。
今のままでは、自民党には、政権担当能力はない。
いや、とっくの昔に、失われているかもしれない。
今までの自民党では、政策立案能力がない者が、党の総裁の地位を左右してきた。
これでは、まともな政権運営はできない。
今の自民党は、「かつての日産自動車」と同じである。
昔、私が大学生の頃、企業研究で、日産自動車を訪問したところ、
社員がそろって、みんな、改革が必要であると言っていた。
しかし、ゴーン氏が社長になるまで、改革らしい改革はなかった。
改革というセリフを言い続けるだけで、ただ年月が過ぎて行くのみだった。